2018年12月9日
皆様こんにちは。今回は「大阪万博決定に期待する」です。
大阪・関西での2025年国際博覧会(万博)の開催が決定
これは2020年五輪・パラリンピックと並び、グローバル社会の中で日本のサステナブルな価値観を示す絶好のチャンスです。
日本では政府をあまり褒めませんが、関係者一丸となった日本の外交の勝利です。
大阪万博は日本企業の「サステナブル・ブランドSDGs」の絶好の発信の場です。2025年には「太陽の塔」の時代とは全く違う「SDGsレガシー」をつくりSDGsの目標年次2030年に突き抜けていくチャンスの到来です。
政府は25年万博の経済効果を全国で約2兆円と試算していますが、一過的なイベントではなく持続可能なインパクトを目指し、万博でのレガシー創出を目指すべきです。
万博で形成される公園やランドマークが持続的に関係者の印象に残り観光や経済成長に役立ちます。
次のランキングをご覧ください。興味深いのは、これまでの万博の観光上のレガシーランキングで、出典としてトリップアドバイザー(2018,7,2)を使っています。9位までの表です。
これはBIEのサイトでは、最新ニュースとして「太陽の塔」の画像がトップページにありますが、フロントページに「In Focus」としてMark Wilson 教授(ミシガン州立大学)の「Expos: Temporary events with lasting impacts」という記事で紹介されているものです。万博でのレガシー創出を訴えている。過去の事例分析もして万博で形成される公園やランドマークが持続的に関係者の印象に残り観光や経済成長に役立つのです。
日本として3つの約束
日本のプレゼンテーションでは、安倍総理のビデオメッセージや世耕経済産業大臣によるスピーチ等を通じて、日本として3つの約束を示したとのことです。
(1)SDGs達成に貢献する万博にすること、
(2)参加国と「共創(Co-creation)」する万博にすること、
(3)安心安全で快適な万博にすること。
これは日本の国家戦略Society5.0の実現に寄与します。
万博に向けて色々準備が必要ですが、政府が約束したSDGsとの関連付けを早急に深めるべきです。特にSDGs目標9「レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」や目標17「パートナーシップ」が主軸になるでしょう。今回の万博のテーマでは目標3の健康への貢献が強調されています。
今、世界ではSDGsへの対応が加速化しています。グローバル企業の多くは、SDGsを共通言語として活用しビジネスチャンスを生み出す一方、社会・環境リスクを回避するなど、経済価値と社会価値を同時に獲得する「共有価値の創造」(CSV : Creating Shared Value)を実践しています。SDGsに対応しなければ世界の流れに取り残されてしまう時代になったのです。
もはや企業や自治体にとって、国連で定められたSDGsに取り組むことは、マルチステークホルダーに的確に対処するための必須要件となった。プレーヤー(経済主体)の演技に例えれば、いわば「規定演技」と捉えてよいのではないでしょうか。今後は、それぞれが独自性のある「自由演技」、つまりさらに良くするためにどうするかといった新たなSDGsに向けて、どう向き合っていくかが問われる時代です。多様性あふれる商都大阪で「SDGs自由演技」に加速度がつくことを期待したいと思います。
博覧会国際事務局(BIE)ホームページより https://www.bie-paris.org/site/en
※詳しくは、ヤフー・オルタナの記事はこちら
ヤフーニュース
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