笹谷秀光 公式サイト | 発信型三方良し

SERVICE

CSR / SDGコンサルタント  笹谷秀光

行政経験(農林水産省・環境省出向・外務省出向など31年間)、ビジネス経験(伊藤園で11年間)、学術経験(千葉商科大学・博士(政策研究))という「産官学」すべてを経験しています。この実践経験を活かし、サステナビリティ、企業の社会的責任、地方創生などのテーマに対応します。特に、ESGやSDGsに対応した企業ブランディングと社員士気の向上を通じた企業価値を高めるためのサービスを提供します。アドバイザー、コンサルタント、講演など幅広くこなしていきます。

笹谷秀光

行政経験(農林水産省・環境省出向・外務省出向など31年間)、ビジネス経験(伊藤園で11年間)、学術経験(千葉商科大学・博士(政策研究))という「産官学」すべてを経験しています。この実践経験を活かし、サステナビリティ、企業の社会的責任、地方創生などのテーマに対応します。特に、ESGやSDGsに対応した企業ブランディングと社員士気の向上を通じた企業価値を高めるためのサービスを提供します。アドバイザー、コンサルタント、講演など幅広くこなしていきます。

メッセージ

この度の令和6年春の叙勲にて「瑞宝中綬章」を受賞しました(2024年4月29日付け)。受賞に際して、多くのお祝いの言葉を頂き感謝しております。

これもひとえに皆様の日頃からのご支援とご指導の賜物と心より感謝申し上げます。

VUCAの時代にどう生き抜くか

現代は、VUCA(Volatility: 変動性、Uncertainty: 不確実性、Complexity: 複雑性、Ambiguity: 曖昧性)の特徴が強く表れています。
この時代には、急速に進行する気候変動、地政学的な緊張が高まりつつある国際情勢、さらにAI技術を含むデジタルイノベーションの急速な進展が見られます。
これらの要因は企業や組織に対して、変動性と複雑性が高まるビジネス環境の中で、持続可能性の追求とAI技術を活用したデジタル変革を進めることを急務としています。
また、経済活動のグローバル化とデジタル化の進展は、企業や個人に革新的な戦略を採用し、不断の適応能力を求めています。

「不易流行」(ふえきりゅうこう)
この中で、松尾芭蕉の「不易流行」という考えを思い出します。芭蕉の俳論といわれるこの考えは実にクールです。
「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」(『去来抄』)というもので奥が深いです。要するに、
「不易」は、いつまでも変わらないこと、「流行」は、時代に応じて変化すること

変化しない本質的なものをよく見極める一方で、新しい変化も取り入れていくことです。
実にサステナビリティ(持続可能性)の本質をうまく言い表す表現です。今、国づくり、地域づくり、企業経営に求められているのは、中長期的な展望に立った持続可能な(サステナブルな)設計です。急速なグローバル化の中で、外国人が認めたり、国際機関が作ったものがすべて日本にあっているというものではありません。
「いいものは残る」。突き詰めればそういうことです。

「ポストSDGs」の展望と戦略

持続可能な開発目標(SDGs)の2030年の目標達成期限が迫る中で、世界は「ポストSDGs」の時代への移行を模索しています。
この新たなフェーズでは、私が開発した「ESG/SDGsマトリックス」が、企業が新たな社会的、環境的課題に対応するための戦略的な指針を提供します。
このマトリックスは、気候変動対策、社会的公正の推進、技術進化への適応といった分野で、より野心的な目標を設定し、持続可能なアプローチを推進するための具体的な方法を示しています。
企業はこのツールを活用して、SDGsの達成からさらに進んで社会価値の創造に貢献できます。
広範囲にわたる業界での実践事例を通じてみると、企業価値の向上と社員モチベーションの向上を図ることが期待されます。

新経営支援ツール「ESG/SDGsマトリックス」(笹谷マトリックス)

企業は、本業の中で関係者との「協創」により商機につないでいます。この点は競争戦略の権威である米国のマイケル・E・ポーター教授らが、自社の利益と社会価値の同時実現を目指す「共通価値の創造」(CSV)という新たな競争戦略を示しました。

これを考えてみるに、日本では、現在の滋賀県の近江商人の経営理念である「三方良し」(自分良し、相手良し、世間良し)のように、もともとあった考えです。共通価値の創造と似ていますが、実は、重要な違いがあります。滋賀県彦根市にある「三方よし研究所」に行った際、三方良しの古文書などの展示と並んで、同様に心得とされる「陰徳善事」という言葉に目が留まりました。「あ、このせいだ」と思ったのです。

これは、「人知れず社会に貢献しても、わかる人にはわかる」という意味です。日本人の美徳ですが、日本企業を内弁慶的にしているのはこの考えの影響でしょう。今は、世代の違いで「わかる人にはわかる」といった空気を読む方法は通じません。ましてやグローバルには通用しません。何より、発信しないと相手に気づきを与えられず、イノベーションにつながらないことが課題です。

そこで、日本の伝統的な経営理念である「三方良し」(自分に良し、相手に良し、世間に良し)を基に、その価値を国内外に積極的に発信することを目的とした「発信型三方良し」を私は提案してきました。
このアプローチは、企業がただ内向きに良好な関係を維持するだけでなく、その価値をグローバルなステージで積極的に伝えることにより、企業のブランド価値の向上と市場での競争力の強化を目指します。
また、透明性と信頼性の向上に努めることで、社会的責任を果たす企業としての評価が高まり、投資家や顧客、従業員からの信頼を確固たるものとします。
これにより、企業は持続可能な社会の構築に貢献し、バランスの取れた発展を促進することが可能です。

これを具体化するために、企業経営の経験と理論から「ESG/SDGsマトリックス」(笹谷マトリックス)をつくりました。ESG投資家にも効果的に伝わり、幅広いSDGsへの対応も訴求できる網羅性と一覧性を有する発信につながる企業経営支援ツールです。おかげさまで、筆者が監修した幅広い業界での実践事例がでてきました。

これにより「発信型三方良し」を実践し、企業価値向上と社員モチベーション向上につなげましょう。

 

サービス・事業内容

「笹谷としての発信」

このホームページは、笹谷個人の考えをお伝えするものです。随時「三方良し通信」で最新の情勢と考えも発信していきます。

「具体的事業」ESG/SDGsに関する「笹谷ワンストップ・サービス」のご案内

また、理論のみならず、「産官学」での実践経験を活かし、笹谷が代表取締役を務める株式会社オフィス笹谷では、次の3タイプのご依頼に対応いたします。ウェブ、オンラインでのご依頼にも対応いたします。

  1. サステナビリティに関する理論と実践へのアドバイス・コンサルティング(CSR/CSV/ESG/SDGsなど。企業をはじめ、自治体も対象)※スポット的、継続的いずれも対応
  2. 特に、役員へのインプット、幹部研修、従業員ワークショップなど社内浸透
  3. 講演・シンポジウム参加、メディア対応、執筆依頼対応やアカデミア活動(大学、学会)

具体的なメニューは次の通りです。

(1)総合サービス

総合サービス1「ESG/SDGs経営」診断(貴社のESG/SDGsが現在どのような状況にあり、SDGs経営には何が必要かを示します)

総合サービス2:総合パッケージ(サービスメニューを各社にカスタマイズして総合的に対応します)。

主な活動メニュー(例)は次の通りです。

など

(2)個別サービス 上記のほか、各種の個別メニューに対応します。

(3)通信教育講座のあっせん
笹谷が執筆したSDGsの通信教育講座「未来につなぐSDGs 入門~動画解説付き~ービジネスパーソンの新常識ー」の 実施機関「JTEX 職業訓練法人日本技能教育開発センター」へのあっせん等(個人・法人)。具体的な申し込みは、まずは、「通信講座申し込み」タグからお願いします。詳しくは「通信講座」タグをご参照ください。

(4)会員専用コンテンツのご提供
「三方良し通信」の中での「会員専用コンテンツ」のご提供を開始しました。当方からのパスワードの発給でご覧になれるようになります。

サービスの申し込み方法

仕事のご依頼、お問い合わせは、本ホームページの右上部のリンク「お問い合わせ」をクリックしてください。

主な実績

【最近の企業へのESG/SDGs関連の役員会講演等の実績】

統合報告書、ウェブサイト等で紹介されている内容については「企業との実績」のコーナーをご参照ください。

笹谷の基本書

各種サービスの概要は以下の笹谷の書籍や論文での理論をベースに構成されています。

『Q&A SDGs経営 増補改訂・最新版』『Q&A SDGs経営』(日本経済新聞出版社)
ESG/SDGsについて筆者の考えと方法論を集大成した基本書です。

『3ステップで学ぶ 自治体SDGs 全3巻セット』(ぎょうせい)
企業が自治体等とどのように連携するかについて「基本」「実践」「事例」の3つのステップでSDGsをSDGsをわかりやすく解説した全3巻のシリーズ

『基礎知識とビジネスチャンスにつなげた成功事例が丸わかり! SDGs見るだけノート』(笹谷監修・宝島社)
SDGsに関する網羅的な入門マニュアル。

基本論文:公益社団法人全日本能率連盟主催、経済産業省後援の「第70回 全国能率大会懸賞論文」において最優秀賞である「経済産業大臣賞」を受賞いたしました(2019.5.27授賞式)
https://www.zen-noh-ren.or.jp/event/708/

論文題名は、「持続可能性新時代におけるグローバル競争戦略―SDGs活用による新たな価値創造―」。優秀論文の一覧は以下のサイトをご参照ください。
https://www.zen-noh-ren.or.jp/conference/article-list/

今後とも皆様とともに私のライフワークであるESG/SDGsを進化させていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
(笹谷の主なリンクについては、「もっと見る」をクリックください)

笹谷秀光

主なリンク

笹谷からの主な発信は次の通りです。
笹谷からの発信は、本ホームページの上部のリンクから次のfacebookページもご参照ください。
facebook

笹谷の動画は、本ホームページの上部のリンクから次のYouTubeページもご覧ください。
笹谷秀光のYouTubeチャンネル

略歴

1976年 東京大学法学部卒
1977年 農林省入省
2005年 環境省大臣官房審議官
2006年 農林水産省大臣官房審議官
2007年 関東森林管理局長を経て
2008年 退官。同年伊藤園入社
2010〜2018年 取締役、常務執行役員

2018年5月 同社顧問

2018年 2018年12月 株式会社オフィス笹谷 設立 同代表取締役(現在)
2019年 4月 伊藤園顧問退任

4月~2021年3月 社会情報大学院大学客員教授

2020年 4月 千葉商科大学・基盤教育機構・教授
2022年 6月~ 日本光電工業株式会社 社外取締役(現在)
2024年 3月末日 千葉商科大学 定年退職
2024年 4月~ 千葉商科大学 客員教授

千葉商科大学サイエンスアカデミー 特別客員教授

2024年 4月29日 令和6年春の叙勲にて、瑞宝中綬章を受賞

博士(政策研究)

現在、日本経営倫理学会理事、グローバルビジネス学会理事、異文化経営学会理事、環境福祉学会監事、特定非営利活動法人サステナビリティ日本フォーラム理事、一般社団法人日本パブリックリレーションズ学会理事、宮崎県小林市「こばやしPR大使」、文部科学省青少年の体験活動推進企業表彰審査委員、消費者志向経営優良事例表彰 選考委員(消費者庁、令和3・4・5・6年度) 、未来まちづくりフォーラム実行委員長

幅広く、コンサルタント、アドバイザー、講演等で活動中

企業との実績(公表されているもの)

これまで、様々な企業でCSR/SDGsなどをテーマに経営幹部とのダイアログなどに登壇させていただいています。

経営トップ等とのステークホルダー・ダイアログ

ブランド価値向上のための対談

CSRレポートでの有識者コメント

経営幹部等への講演会

  • 2021.4.5 株式会社エナリス様:経営層・管理職向けサステナビリティ勉強会
    「ESG時代に必須となったSDGs経営」
    https://www.eneres.co.jp/blog/20210405
  • 熊谷組様でSDGs講演(2020年10月6日) テーマは「ポストコロナとSDGs」
  • 専門家を招いたCSR講演会:令和2年10月2日 東日本高速道路(株)様
    テーマは「ポスト・コロナとSDGs ~ビジネスパーソンの新常識~」
    https://www.e-nexco.co.jp/news/csr/2020/1002/00008559.html

  • NECプラットフォームズ様、SDGsに関する役員特別講演会 2019年 7月 18日
    https://www.necplatforms.co.jp/company/sdgs/index.html
  • 「SDGsと人権」みずほファイナンシャルグループでの講演(2019年2月)
    https://www.mizuho-fg.co.jp/csr/mizuhocsr/management/system/lectures/index.html
  • 大成建設:講演とディスカッション
    「 サステナビリティ新時代の経営戦略 ~共通言語SDGsを使ったSociety5.0への対応~」
    https://www.taisei.co.jp/ss/tech_center/open_innovation/forum/15_01.html
  • シダックス株式会社WLS研究所様 6月セミナーで講演「SDGsと企業」
    http://wellness-lifescience.com/report/workshop/201806wa-kushoppu.html
  • NEC様 2016年12月13日「未来企業共創プログラム」(大成建設他と共催)
    https://wisdom.nec.com/ja/events/2017012701/index.html
  • NECソリューションイノベータ社様 2016年8月4日「CSV講演会」
    https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/csr/social_value/2016/0804l.html
  • 東北電力株式会社様 2016年5月31日 グループ社員対象の環境講演会で講演
    「環境・社会の変化に即応した経営戦略-伊藤園等を事例に共有価値の創造を考える-」
    https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1191924_1049.html
  • 大成建設様 オープンイノベーション(TOI Lab.)有識者講演集でご紹介
    「サステナビリティ新時代の経営戦略」「発信型三方よし」で日本型CSV
    http://www.taisei.co.jp/oi/forum/1439239032244.html
  •  

    主要著書等

    学会誌等掲載

    • グローバルビジネスジャーナル第5巻第1号に、新規論文(査読付き事例研究)掲載「笹谷秀光著:ISO26000活用のESG /SDGsマトリックスによる非財務情報発信の効果検証」:グローバルビジネス学会
      https://s-gb.net/2020/04/30/gbj5-1-2/
    • シニア社会学会、2019年度定時総会・第18回大会で基調講演とコンメンテータ-:「まちづくりにおける共通価値の創造とSDGs 」2019年6月15日
      http://www.jaas.jp/index.html 
    • 第 32 回環境情報科学 学術研究論文発表会 で「討論者」として登壇 2018 年 12 月 17 日
      再生エネルギー100%社会の実現に向けて− 世界の動向と日本の取り組み −https://www.ceis.or.jp/data/symposium20181217/sympoinfo_181217yokoku_2.pdf
    • 2018年度シニア社会学会連続講座2018.10.20 (土)で講演2018年10 月 20 日「持続可能な社会〜Sustainable Development Goals~の実現に向けて」主催   (一社)シニア社会学会駒澤大学http://www.jaas.jp/
    • 企業と社会フォーラムのセッションで登壇 :主催:企業と社会フォーラム第8回全国大会2018年9月7日
      会場:早稲田大学早稲田キャンパス11号  テーマ: 企業と社会の戦略的コミュニケーション 9:00-10:30「消費者とのコミュニケーション」のセッションで登壇
      http://j-fbs.jp/annualconf_program_2018.html
    • グローバルビジネス学会第4回全国大会で実行副委員長を務め、特別発表、2018年7月7ー8日
      会場:早稲田大学キャンパス、テーマ:AI(人工知能)時代に向けたグローバルビジネスのあり方
      笹谷秀光全国大会実行副委員長の特別発表:「AI時代のSDGs活用企業戦略」(7月8日、11:10〜11:30)http://s-gb.net/news/2900/
    • ESG時代におけるSDGs活用の競争戦略     レポート、月刊資本市場(2018年4月号)
      http://www.camri.or.jp/publics/index/194/
      http://www.camri.or.jp/files/libs/1080/201805071601099388.pdf
    • 日本経営倫理学会(JABES)主催第 9 回経営倫理シンポジウム(外務省後援/BERC 共催、2018年1月18 日)開催報告
      (第 9 回経営倫理シンポジウム実行委員長・理事 笹谷 秀光)日本経営倫理学会会報№75 第78号2018.2.28   http://www.jabes1993.org/newsletters/Newsletter75-78.pdf
    • “トリプルS”の経営戦略による環境福祉 論説、環境福祉学会N09 2014.6
    • ISO26000による CSR、共通価値の創造(CSV)及び持続可能な開発のため教育(ESD)の”トリプル S”による異文化経営戦略に関する一考察
      研究ノート、異文化経営学会・異文化経営研究11号 2014.12
    • ISO26000によるCSRとCSVの関係性及びそれらの普及啓発のためのESDに関する一考察
      論説、日本経営倫理学会誌22号(2015)
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