2018年9月12日
昨年の「まちてん」講演でSDGsを強調した筆者
SDGsが主流化へ:「持続可能性」新時代
激しいグローバル的変化の中、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(統治)の3要素がESG投資をはじめ、取引先、消費者などの関係者からの注目が高まっています。企業はこの3要素に的確に対処する必要があります。6方面が重要です。
1)投資の動き:GPIFの動きが加速しESG投資が話題で、事業会社にはSDGsの実践を求めています。
2)これに加え、取引の大きなプラットフォームを提供する企業(流通大手、基幹製品大手企業など)がSDGsを大きく打ち出し始めました。これら企業との取引にはSDGsが必須になるでしょう。
3)自治体でもSDGs未来都市が政府により29選定されました。
4)さらに、五輪・パラリンピックの調達・運営のルールでもSDGsが明確に打ち出され、政府は「SDGs五輪」と言っています。
5)大学、消費者、NPO/NGOの勉強会もひっきりなしにあります。特にミレニアル・ポストミレニアル世代が反応が早いです。
6)メディアでも、例えば、日経新聞のESGやSDGsに関するフォーラムや朝日新聞のSDGsへの取り組みなどが加速しています。
新時代の共通言語:SDGs
企業はこれにどう対処していくか。
これまでのCSR(企業の社会的責任)を強化し、2015年に国連で策定された2030年を目標とする「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」を「持続可能性の共通言語」として使いこなし、ビジネスチャンスとリスク管理両面で活用すれば共有価値創造(CSV)戦略になります。
SDGsトップランナーから学ぶ
昨年暮れに第1回「ジャパンSDGsアワード」が政府より発表されました(伊藤園も特別賞を受賞)。今年はSDGsが本格的に活用される「実装元年」になっています。また、東京五輪でも調達などでSDGsが明確に参照され、地方創生でもSDGs未来都市が選定されました。以上を踏まえ、ESG時代におけるSDGs活用の新たな共有価値創造戦略を示していく必要があります。
これならわかる、サステナビリティ経営の理論と実践
今や、ESG/SDGsを組み込んだ、サステナビリティ経営を行うかどうかが企業価値(企業ブランディング)を左右します。
そして企業のインナーブランディング(社員のモチベーション向上)にも直結します。
笹谷塾
そこで、笹谷としては一般社団法人企業研究会の主催で次の講座を昨年度以上にバージョンアップして「笹谷塾」と銘打って開講する運びになりました。笹谷塾として、行政経験(農林水産省・環境省出向・外務省出向など31年間)とビジネス経験(伊藤園で10年間)を活かし、企業の社会的責任、地方創生などのテーマを皆様と考えます。
この経験・実践とグローバルビジネス学会や日本経営倫理学会での理論をベースに実践的に進めます。特に、企業ブランディングと社員士気の向上を通じて企業価値を高めるための理論と実践(CSR、CSV、SDGsなどの応用)について、次のポイントを扱います。
・CSRの見直しと強化、 SDGsの活用とESGへの対応、 共有価値創造CSVの実践、 統合報告書での発信
のための理論と実践をわかりやすく示します。
グループ討議・事例発表のほか、ゲスト講師もお招きし、先進事例見学会も設けます。 CSR、IR、広報、ブランディング、経営企画など幅広い業務の責任者・実務家、そして経営層も対象と部署横断的な課題も多いので、部署間リレーでの参加も歓迎します。
開催日程
2018年10月~2019年6月(原則として毎月1回午後に都内会議室にて開催)
第1回 | 10月16日(火) | 第6回 | 3月12日(火) |
第2回 | 11月13日(火) | 第7回 | 4月9日(火) |
第3回 | 12月4日(火) | 第8回 | 5月14日(火) |
第4回 | 1月15日(火) | 第9回 | 6日11日(火) |
第5回 | 2月12日(火) |
詳しくは次のサイトをご覧ください。