2018年4月25日
笹谷秀光の「協創力が稼ぐ時代」<第7回>
笹谷の新刊!これなら分かる、SDGs ※月刊総務オンラインからの転載
2018-04-25 07:00
新刊「経営に生かすSDGs講座」の発刊
このたび環境新聞社より、笹谷秀光著 ブックレットシリーズ14『経営に生かすSDGs講座 — 持続可能な経営のために — 』を刊行します(関係者のご理解・資料提供を得て、笹谷個人としての執筆です)。
このブックレットは、SDGsについての笹谷による環境新聞での1年間の連載記事に笹谷が実行委員長を務めた日本経営倫理学会での最新のシンポジウム記録などを加えてまとめたもので、4月27日発売予定です。
本書の問題意識
本書の問題意識は、笹谷の職業経験、つまり、農林水産省時代に外務省や環境省に出向し対外交渉に参画した後、伊藤園でCSRを通算7年間担当して国際標準の動きを見てきた経験からくるものです。
この経験から、Eではパリ協定、EとSとGでSDGs、Gでコーポレートガバナンス・コードの開始があった2015年は節目の年であり、「ESG元年」であると言ってきました。
「ESG」とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの言葉の頭文字をとったものです。この三つの要素に着目して企業に投資する「ESG投資」が、急速に進展しています。
2017年暮れにSDGsの優れた取り組みを表彰する第1回「ジャパンSDGsアワード」が、政府より発表され、2018年は、いよいよ、日本企業もSDGsを競争戦略に活用する「SDGs実装元年」となるでしょう。
2020年の東京五輪の調達・イベント運営ルールや2025年の日本万国博覧会の大阪誘致でもSDGsが基本となります。日本企業はSDGs先進国を目指して本業力を発揮すべきです。
(第1回「ジャパンSDGsアワード」授賞式に、SDGs推進大使であるピコ太郎氏と)
本書の豊富な事例とポイント
本書で取り上げた主な事例は、企業では、伊藤園をはじめとして、住友化学、サラヤ、吉本興業、オカムラ、パナソニック、エリクソンの各社、自治体では、高知県、福井県大野市、岐阜県白川村、富山県魚津市、大学では東京大学の「One Earth Guardians育成プログラム」などです。
本書では、SDGsがなぜ企業や自治体に必要か、関係者連携のコツは何か、ESGとの関係は何か、ジャパンSDGsアワードの意義は何かを中心に解説し、SDGs先進国への道筋を探ります。
本書がSDGsについて、企業はもちろん、政策関係者、自治体、大学、メディア、NPO/NGOなど幅広い関係者にとっての理解の一助となれば幸いです。
【目次】
はじめに 今、なぜSDGsか
1 持続可能性の共通言語SDGs
2 SDGsを巡る政府の動き
3 SDGsに企業はどう対応すべきか
4 SDGsに対応する企業の先駆的動き
5 SDGsについての疑問に答える
6 SDGs目標11 持続可能なまちづくり
7 複合的な持続可能性SDGs目標への貢献
8 地方創生・まちてんSDGs宣言
9 SDGs「実装」元年を迎えて
10 SDGsアワード受賞企業に学ぶ
11 SDGsアクションプラン2018
12 SDGs導入のために企業はどうすべきか
おわりに 今後の展望―SDGs先進国へ―
資料1:日本経営倫理学会主催:第9回経営倫理シンポジウム(外務省後援)概要
資料2:経営倫理学会シンポジウム:笹谷秀光基調講演「ESG時代における企業のSDGs活用による競争戦略」
経営倫理学会シンポジウム:笹谷秀光基調講演を動画で見よう
本書には、経営倫理学会シンポジウム:笹谷秀光基調講演「ESG時代における企業のSDGs活用による競争戦略」が収録されています。
月刊総務オンラインをお読みの方には、特別に、その時の動画をここにアップしておきます。
【書籍の基本情報】
タイトル:環境新聞ブックレット「経営に生かすSDGs講座 — 持続可能な経営のために」
著者:笹谷秀光 伊藤園常務執行役員 CSR推進部長
発行:環境新聞社
体裁:A5判、本文106ページ
定価:864円(本体800円+税、送料別)
詳しくは環境新聞社のサイト: http://www.kankyo-news.co.jp/