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「三方良し」通信

笹谷秀光の「三方良し」通信。不易流行を考える

2018年5月24日

皆様こんにちは、笹谷秀光です。
伊藤園で常務執行役員から顧問に身分が変わり様々な方にあいさつ回りして、自分を見つめなおすきっかけになっています。このメルマガは伊藤園の立場を離れて「フリーランス」笹谷秀光として発信していきます。

不易流行を考える
時代が激しく変化している中で、松尾芭蕉の「不易流行」という考えを思い出します。少し冷静になるために、松尾芭蕉のこの言葉の意味をかみしめる必要があると感じる今日このころです。

「不易流行」。(ふえきりゅうこう)

芭蕉の俳論といわれるこの考えは実にクールです。
「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」(『去来抄』)というもので奥が深いです。

要するに、
「不易」は、いつまでも変わらないこと
「流行」は、時代に応じて変化すること

この二つをよく見極めよ、ということです。変化しない本質的なものをよく見極める一方で、新しい変化も取り入れていくことです。今でいえば実に持続可能性の本質をうまく言い表す表現です。

今、国づくり、地域づくり、企業経営に求められているのは、息の長い中長期的な展望に立った持続可能な(サステナブルな)設計です。

急速なグローバル化の中で、外国人が認めたり、国際機関が作ったものがすべて日本にあっているというものではありません。

「いいものは残る」。突き詰めればそういうことです。

むしろ、いいものを見つけるきっかけとして外国人の目線や国際的な考えを取り入れるということでしょう。例えば、国連で決めた持続可能な開発目標(SDGs)の素晴らしさをかみしめ、どう「自分こと化」して使うかという事です。

Society 5.0
Society 5.0も話題です。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)と定義されています。

人類は、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会に入りました。

この考えは、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されたものですが、松尾芭蕉が聞いたらなんというでしょうか。

不易も流行も「ごちゃごちゃ」になったというかもしれません。

このメルマガとライフワーク
今後このメルマガでは、フリーランス笹谷が考えていることや登壇予定などを個人的に発信してまいります。

内容は、横文字系ではCSR、CSV、ESG、SDGsなど持続可能性(サステナビリティ)に関することです。
これらの具体的効果として、①企業のブランディング及び②インナーブランディング(社員のモチベーション向上)の2点が重要です。
応用局面は世界進出(インバウンド対応を含む)、地方活性化、次世代育成が重要でしょう。

これらをフリーランスとしての笹谷の仕事に当てはめると、当面、次の3方面を目指していきます。

  1. サステナビリティに関する理論と実践へのアドバイス・コンサルティング(CSR/CSV/ESG/SDGsなど。企業をはじめ、自治体も対象にします) 
  2. サステナビリティ、まちづくり等に関する講演・シンポジウム参加・講義
  3. これに関連する執筆やアカデミア活動(大学、学会活動)

今後とも皆様のご指導をいただきながら私のライフワークを進化させていきたいと思いますので、よろしくお願いします。


2018年1月日本経営倫理学会シンポジウム(於:慶應大学)にて

 

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