2024年3月23日
皆様、笹谷秀光です。
今回は、「ポストSDGs を考える」です。
・SDGs の現況とポスト SDGsのタイムライン
SDGsは2015 年9 月に採択以降、4 年ごとにストックテイクされてきました。このため2019 年と 2023年にSDG サミットが開催されました。次回は 2027 年であり、2030 年まで残すところあと 3 年というタ イムラインになります。
SDGs の前身である MDGs(ミレアル 開発目標)は 2000 年から2015 年までの期間で、 終了 3 年前の 2013年から次期の在り方について議論が始まり 3 年間の議論を経て2015年 に SDGs に結実しました。これに倣うと、2027 年にはポスト SDGs の議論が始まるでしょう。
・日本、日本企業として行うべきこと
その議論をリードするためには 2027 年から議論を開始するのでは到底間に合わない。今から SDGs の状況分析を重ね、2027 年には提案をまとめておかねばならないでしょう。 幸い日本では、SDGs をテーマにしている 2025(年の大阪・関西万博等の機会も利用して、国 際社会に対する発信を強化していくこともできます。
日本ではすで SDGs 経営を実践している企業が多いが、SDGs マークやバッジのレベ では期待した効果が出ない。自社の事業について17目標だけでなく 169(のターゲットレベルまで当てはめ、SDGs の 17 目標の相互関係も意識する必要があります。
このあてはめを行うのはいわば「規定演技」です。そのうえで、自社の強みを発揮できる「自由演技」を進めていけるポテンシャルの高い日本企業は多い。
・ポスト SDGs の方向性
SDGs についてピクトグラムを並べたよく見る図版では「18番」の部分が空いている。その 18 番目の目標を提案していくのです。
当面 SDGs の実践を深めながら、ポスト SDGs の要素も探るという流れになる。ぜひ、 ポスト SDGs での日本主導のルールメイキングを期待したいと思います。