第3期 ESG/SDGs対応フォーラム(笹谷塾)
開催にあたって
●「SDGs経営」の時代へ
SDGsが「経営マター」になったと聞きますが、どういう意味でしょうか。SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)とは、要するに、これからの未来について語る場合の世界の共通言語です。17の目標と169のターゲットによって構成され、持続可能な社会作りに関する様々な取り組みの集大成で、先進国も途上国も、政府も企業もすべてで自主的に取り組む2030年への目標です。経済産業省も5月に「SDGs経営ガイド」を発表しました。今年はSDGsが本格的に活用される「SDGs経営元年」になります。
●ESGとの関連
一方、投資家を中心に、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)への要請が世界的に強まっています。ESG投資家はその判断にあたり企業のSDGsへの取り組みを一つの指標として使い、ESGとSDGsは「裏腹の関係」になりました。これはSDGsへの対応が株価水準に影響するようになったことを意味します。これまでのCSRなどと違って「経営マター」になった最大の理由です。非上場企業も取引先の上場企業からSDGsを求められるので例外ではありません。
また、SDGsの17の目標のカバー範囲は極めて広いです。企業統治や環境課題への対応のみならず、働き方改革、優秀な人材の確保、採用、マーケティングやブランディング、地域社会との関係など幅広いテーマをSDGsはカバーしています。さらにSDGsは世界での共通言語であり、グローバルビジネスには必須です。SDGsに関心の高いミレニアル世代の消費者への対応も課題です。
●SDGsは共通価値の創造(CSV)そのもの
SDGsを「持続可能性の共通言語」として使いこなし、ビジネスチャンスとリスク管理両面で活用すれば共有価値創造(CSV)戦略になります。SDGsトップランナーである、「ジャパンSDGsアワード」からも学びます。また、東京五輪・パラリンピック、2025年大阪・関西万博でも調達などでSDGsが参照されます。地方創生でもSDGs未来都市が選定されました。以上を踏まえ、SDGs経営への道筋を示します。
●これならわかる、SDGs経営の理論と実践
講師の行政経験(農林水産省・外務省・環境省)とビジネス経験(株式会社伊藤園他)を活かし、企業価値(企業ブランディング)の向上と企業のインナーブランディング(社員のモチベーション向上)を狙います。
そこで、①CSRの見直しと強化、②SDGsの活用とESGへの対応、③共有価値創造CSVの実践、④統合報告書での発信のための理論と実践、⑤社内浸透をわかりやすく示します。
グループ討議・事例発表のほか、先進事例ゲストや見学会も設けます。 CSR、IR、広報、ブランディング、経営企画など幅広い業務の責任者・実務家、そして経営層も対象とします。部署横断的な課題も多いので、部署間リレーでの参加も歓迎します。
開催日程 ※ 単発参加も可能です。
2019年9月~2020年5月(原則として毎月1回午後に都内会議室にて開催)
第1回 | 9月18日(水) | 第6回 | 2月12日(水) |
第2回 | 10月16日(水) | 第7回 | 3月18日(水) |
第3回 | 11月20日(水) | 第8回 | 4月20日(月) |
第4回 | 12月11日(水) | 第9回 | 5日26日(火) |
第5回 | 1月22日(水) |
ESG/SDGs対応フォーラム(笹谷塾)3つの特徴
参加者同士のネットワーク
同じ課題意識を持った方々が、互いにアドバイスをし合うことで参加者同士のネットワークができます。(多くの場合、1年間の会議終了後も、お互いに連絡をとり合えるようなネットワークが構築されます)
毎回、例会後に有志の懇親会を開催しており、普段では聞くことのできないような話も得られます。
塾長
社会情報大学院大学客員教授、㈱伊藤園元取締役 笹谷 秀光氏
CSR/SDGsコンサルタント、日本経営倫理学会理事、グローバルビジネス学会理事
※講師は「第70回 全国能率大会懸賞論文発表会」においてSDGs関連の論文で最優秀賞「経済産業大臣賞」を受賞(2019年5月27日)
【略歴】
東京大学法学部卒業。1977年農林省入省、大臣官房審議官、関東森林管理局長などを経て2008年退官。同年伊藤園入社。取締役などを経て19年4月退職。18年10月よりPwC Japanグループ顧問、19年4月より社会情報大学院大学客員教授。
サステナビリティ日本フォーラム理事、日本経営倫理学会理事、グローバルビジネス学会理事、通訳案内士資格保有(仏語・英語)。現在、幅広くパネリストや講師として登壇。
【著書】
「CSR新時代の競争戦略-ISO26000活用術」(日本評論社)「協創力が稼ぐ時代」(ウィズワークス社)「経
営に生かすSDGs講座」(環境新聞社)笹谷秀光公式サイトー発信型三方よし http://csrsdg.jetus.biz/wp/
例会内容
*講義とグループ討議を通じて塾長より課題に対するアドバイスをいただきます。
本では学ぶことができない、実務上の障害を乗り越えるための方策を学ぶことができます。
前半1時間半は講義(ゲスト講師も予定)
後半1時間半はディスカッションと発表(実践的学びと交流と発信力を養成)
これにより理解を深め、参加者間で交流し「自分こと化」できる実践力をつけます。
前半の「基本シリーズ」は今ESGで押さえておくべき理論をカバーします。
後半の「応用・価値創造実践シリーズ」は豊富な事例と見学を通じ実践と自社へのヒントを探ります。
第1回 | 【基本シリーズ】 日時:2019年9月18日(水)14:00~17:00 〔1部〕ゲスト講演 「花王のESG 経営」 ~Kirei Lifestyle Plan~ 花王㈱ ESGコミュニケーション担当部長 大谷 純子 氏 〔2部〕【基本シリーズ1】 経営環境の激変 ~ ESG(環境・社会・統治)とSDGs ~ 1.企業を取り巻く激動の世界潮流 ―サステナビリティ新時代とSDGs/ESG時代の到来― 2.CSRの変遷 3.ESG投資の現状と将来予測 4.CSR体系を生かしたESG対応 |
第2回 | 日時:2019年10月16日(水)14:00~17:00 【基本シリーズ2】 社会対応力の強化 ~CSRの見直しとCSV~ 1. CSRの基礎 2.CSRの見直しとCSV 3.CSRの体系とCSV,ESG,SDGs |
第3回 | 日時:2019年11月20日(水)14:00~17:00 〔1部〕JAL 見学会「JAL のSDGs とオリンピック・パラリンピック」 日本航空㈱ 執行役員コミュニケーション本部長 東京2020オリンピック・パラリンピック推進担当、CSR推進担当 下條 貴弘 氏 〔2部〕【基本シリーズ3】 持続可能性の共通言語の活用 ~ SDGs ~ 1.SDGsとは何か 2.SDGsの活用 ―ビジネスチャンスとリスク回避― 3. 五輪とパラリンピック 4.SDGsの社内浸透事例 |
第4回 | 【応用シリーズ】 日時:2019年12月11日(水)14:00~17:00 統合報告書とは何か、そのつくり方 ~国際ルールとESG投資の動きを踏まえる~ 1.さまざまな国際ルールや考え方の整理 2.財務情報と非財務情報 3.ESG投資への対応と統合報告書 4.参加企業の統合報告書・各種レポートの分析 |
第5回 | 日時:2020年1月22日(水)14:00~17:00 〔1部〕ゲスト講演 「三菱商事のサステナビリティの取り組み」 三菱商事㈱ サステナビリティ・CSR部 ステークホルダーエンゲージメントチームリーダー 淺野 雄亮 氏 〔2部〕【応用シリーズ2】 共通価値の創造 ~Society5.0とCSV~ 1.CSV(共通価値の創造)―経済価値と社会・環境価値の同時実現~ 2.価値創造とESG/SDGs 3.企業の事例(日本・世界) 、フォーチュン誌「世界を変える企業50選」 4.参加企業の事例発表 |
第6回 | 日時:2020年2月12日(水)14:00~17:00 【応用シリーズ3】 関係者連携の手法 ~企業間連携・まちづくりビジネスを例に~ 1.SDGsと企業間連携 2.SDGs未来都市とは 3.新たな地方創生ビジネス |
第7回 | 【価値創造実践シリーズ】 日時:2020年3月18日(水)14:00~17:00 〔1部〕ゲスト講演 「アムンディ・ジャパンのSDGs 達成への取り組み」 アムンディ・ジャパン㈱ ディレクター 運用本部ESGリサーチ部長 近江 静子 氏 〔2部〕【価値創造実践シリーズ1】 チャンスとリスクマネジメント ~働き方改革・女性活躍・次世代育成・採用など~ 1.働き方改革とCSR/CSV/SDGs 2.次世代育成・女性活躍・採用 3.新たな課題への対応とリスクマネジメント |
第8回 | 日時:2020年4月20日(月)14:00~17:00 【価値創造実践シリーズ2】 「発信型三方よし」 ~サステナブル・ブランドと広報・発信~ 1.サステナブル・ブランドの構築と広報 2.「発信型三方よし」 ―日本型CSVとしてわかりやすく説明 3.パブリックリレーションズとSDGs/ESGコミュニケーション |
第9回 | 日時:2020年5月26日(火)14:00~17:00 【価値創造実践シリーズ3】 サステナビリティ・マネジメント ~企業価値の向上と社内浸透~ ~まとめ~ 1.サステナビリティ・マネジメント ーCSR/CSV/SDGs/ESGの統合化― 2.価値創造の戦略とストーリー 3.コーポレートブランドの確立で企業価値の向上 |
入会要領および参加費
申込方法
下記、参加申込フォームから必要事項をご記入の上、お申し込みください。
折り返し、例会案内ならびに請求書を送らせていただきます。
事務局担当者
一般社団法人企業研究会 担当:村野武彦
〒102‐0083 東京都千代田区麹町5-7-2 MFPR麹町ビル2F (旧 麹町M-SQUARE)
【年間】
正会員:259,200円(本体価格240,000円)
一 般:297,000円(本体価格275,000円)
※途中入会の場合は割引でご請求させていただきます。
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